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                                         Japanese / English

固体触媒には,金属触媒,金属酸化物触媒,ゼオライト系触媒などがありますが,高性能な触媒を得るには,触媒材料の構造や特性を物理化学的に解析し,どのような因子が触媒作用と関連しているかを調べることが重要です.触媒構造と触媒性能の関連がわかれば,より高性能化を図るため新しい触媒材料を設計することができるようになります.一方で具体的にどんな方法で固体触媒材料をつくるか,ということも難しい課題のひとつです.当研究室では新しい無機材料合成法に関する研究にも取り組んでおり,得られた新しい機能を持つ無機材料の特性を活かした利用法に関する研究も進めています.

触媒は現在社会を支える重要な機能材料です.触媒の研究には,幅広い知識が必要で,難しい問題に直面することもありますが,学生諸君とともにsomething new, something specialを見出していく楽しみを共有していきたいと思います.

現在行っている主な研究テーマには次のものがあります.

・ソルボサーマル法による無機材料の合成

・酸化チタン系可視光応答型光触媒材料に関する研究  
   
       
         可視光応答型光触媒

・複合酸化物触媒による窒素酸化物の直接分解

・金属酸化物表面水酸基とヒドロシラン類との反応に関する研究

・マイクロ波ソルボサーマル合成に関する研究

・もみ殻をシリカ源に用いたゼオライトの水熱合成

・有機種を含むゼオライト様シリカ多孔性結晶の合成

       
   フェニレン含有BEA型マイクロポーラスシリカ

                                        
 



研究で使用している装置


          
                     オートクレーブ


                    
         マイクロ波照射装置                    遠心分離機 


                
            焼成炉                    硫化装置           窒化装置     


               
                         ガスクロマトグラフ


                                  
    
     比表面積・細孔径分析装置             紫外可視分光光度計


                      
      四重極型質量分析装置         固定床流通装置           光触媒反応装置